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AIでECサイトのパーツを作ってみたら便利すぎた。
でも、コードを見たらちょっと考えさせられた話。
最近、クライアントさんからECサイト内の一部コンテンツについて相談がありました。
そのサイトは、某クラウド型のECプラットフォームで作られているサイトです。
これまでだったら、こういう要望があった場合、HTMLとCSSを書いて、こちらでレイアウトを組んで対応することが多かったんですよね。
- 「この場所にこういう説明を入れて」
- 「画像とテキストをこう並べて」
- 「スマホではこう見えるようにして」
みたいなやつです。
もちろん、これまで通りHTMLとCSSで組んでも問題はありません。ただ今回は、そのECプラットフォーム内にAI機能があったので、試しにそれを使って構築してみました。
AI、普通に便利でした
実際に使ってみた感想としては、
いや、普通に便利。
でした。
やりたいことをきちんと文章で伝えると、数十秒くらいでそれっぽい形にしてくれるんですよ。
しかも、ただ見た目を作るだけじゃなくて、管理画面からクライアントさん側でも追加・編集しやすい形にしてくれました。
ここが結構大きい。
これまでHTMLとCSSで直接組み込んでいた場合、後から内容を変えたいとなると、どうしてもタグやソースコードを触る必要が出てきます。そうなると、クライアントさん側で気軽に更新するのは少し難しい。
こちらで更新対応するか、ある程度コードが触れる人じゃないと怖い部分があります。
でも今回AIで作ったものは、管理画面上で編集しやすいように組まれていたので、今後の更新もかなり楽になりそうでした。
これは制作側としても助かるし、クライアントさんにとってもメリットが大きいなと。
ただ、AIに任せれば何でもOKという話でもない
とはいえ、AIにお願いすれば全部解決、というほど単純でもありません。やっぱりAIに指示を出す側の知識は必要です。
- 「何を作りたいのか」
- 「どんな見た目にしたいのか」
- 「どこを更新できるようにしたいのか」
- 「スマホではどう見せたいのか」
このあたりをちゃんと言語化できないと、思った通りのものは出てきません。
AIは便利だけど、魔法の杖ではないんですよね。こちらがふわっとした指示を出せば、ふわっとしたものが返ってくる。逆に、目的や条件をきちんと伝えれば、かなり使えるものを出してくれる。
そんな印象でした。

で、ふと思ったんです。「このコード、どうなってるんだろう?」と
便利だなーと思いつつ、ふと気になりました。
AIが作ったこのソースコード、中身はどうなっているんだろう?
と。
見た目はちゃんとできている。
管理画面からも編集しやすい。
クライアントさんにも使いやすそう。
でも、裏側のコードはどうなっているのか?ソースを確認できたので、実際に覗いてみました。
すると、やっぱりというか、なかなか複雑でした。見た目としては問題ないんです。ちゃんと表示もされているし、動きもします。
ただ、コードを見ると、「あー、なるほど。こうなるのか」という感じ。
昔のホームページ作成ソフトを思い出しました。
ホームページビルダーとか、Dreamweaverのビジュアル画面で作ったときに、見た目はできているけど、ソースを見ると余計なタグがいっぱい入っている感じ。
コーディングをしている人なら、たぶんわかってくれると思います。
「いや、もっとシンプルに書けるよね」
「このタグ、必要かな?」
「構造、もう少し整理したいな」
みたいな、あの感じです。
ちょっと職業病かもしれません。
SEOやAEO的に、
このコードはどうなんだろう?
そこで気になったのが、SEOやAEOへの影響です。
僕はSEOの専門家ではないので、ここで断言はできません。
「AIで作ったコードだからSEOに悪いです」
なんてことは言えません。
実際、検索エンジンはソースコードの美しさだけで評価しているわけではないですし、コンテンツの質、ページの表示速度、スマホ対応、見出し構造、内部リンク、ユーザーにとって役立つ内容かどうかなど、いろいろな要素を総合的に見ているはずです。
なので、コードが多少複雑だからといって、それだけで一気に評価が落ちるとは思いません。
ただし、良さそうに見えるかと言われると、正直そこは微妙です。
不要なタグが多かったり、構造が複雑すぎたり、ページが重くなったり、見出しの順番がぐちゃぐちゃになったりすると、やっぱりSEO的にも良い状態とは言いにくい。
さらに今後は、Google検索だけではなく、AIがWebページの内容を読み取って、回答や要約に使うような流れも増えていくと思います。いわゆるAEO的な視点ですね。そう考えると、単に人間が見て綺麗なページというだけではなく、AIにも読み取りやすい構造になっているかも大事になってくる気がしています。
- 見た目は綺麗。
- でも中身は複雑。
- 情報の構造がわかりにくい。
これだと、今後のWebでは少しもったいない場面が出てくるかもしれません。
一部でこれなら、
サイト全体をAIで作ったらどうなるんだろう?
今回AIを使ったのは、サイト全体ではなく一部のコンテンツです。それでもコードはそれなりに複雑でした。じゃあ、サイト全体をAIやノーコードツールで作ったらどうなるのか?
もちろん、ツールによって違います。最近のAIやノーコードツールもかなり進化しているので、昔みたいに「見た目だけで中身はぐちゃぐちゃ」というものばかりではないと思います。
でも、自由に配置できたり、誰でも簡単に編集できたり、AIが自動でいろいろ作ってくれたりする仕組みは、その分どうしてもコードが複雑になりやすいのかなとも感じます。
これは別に、AIやノーコードが悪いという話ではありません。むしろ、かなり便利です。
ただ、
「便利さの裏側には、見えない複雑さもある」
ということは、制作者側として知っておいた方がいいなと思いました。

早く安く作ることと、きれいに整えて作ること
ここが結構難しいところです。
AIを使えば、制作時間はかなり短縮できます。
制作時間が短くなれば、費用も抑えやすくなります。
クライアントさんにとっても、
- 「早くできる」
- 「費用を抑えられる」
- 「管理画面から更新しやすい」
というのは大きなメリットです。
一方で、コードを整理して、SEOやAEO、表示速度、保守性まで考えて作ろうとすると、どうしても制作工数は増えます。工数が増えれば、当然費用も上がります。

では、どっちが良いのか?
これは、サイトの目的によると思います。
例えば、短期間だけ使うキャンペーンページや、まずは形にして試したいページであれば、AIやノーコードを使ってスピーディーに作るのは全然ありです。むしろ、その方が費用対効果が良い場合もあります。
逆に、長期的に検索から集客したいページ、会社やお店の信頼に関わるページ、今後何年も育てていくサイトであれば、コードや構造も含めて、ある程度きちんと整えた方がいいと思います。
何でもかんでも手書きコードが正義、という話ではありません。
でも、何でもかんでもAIに任せればOK、という話でもない。
このあたりの判断が、これからますます大事になる気がします。
これから増えるのは「AI使い」。
でも、それだけでは足りないかもしれない
これから、AIを使ってWebサイトやECサイトを作る人はどんどん増えると思います。
たぶん、今よりもっと簡単になります。
- 文章を入れたらページができる。
- 画像を入れたらレイアウトしてくれる。
- 「こんな感じで」と言えば、それっぽく整えてくれる。
そういう時代になると思います。というか、もうなりかけています。
ただ、そこで思うのは、
「AIを使えるだけの人は、これからかなり増える」
ということです。

- AIに指示して、ページを作る。
- 画像を作る。
- 文章を書く。
- レイアウトを整える。
このあたりは、どんどん一般化していくはずです。
そうなったときに差が出るのは、たぶんその先です。
AIが作ったものを見て、
- 「ここはそのままでいい」
- 「ここは修正した方がいい」
- 「この構造はSEO的に少し弱いかも」
- 「このコードは重くなりそう」
- 「管理画面で更新しやすいけど、見出し構造は直した方がいい」
- 「AIにこう指示すれば、もっと良くなる」
と判断できるかどうか。つまり、これから必要なのは、
AIを使える人というより、
AIが作ったものを読める人なのかもしれません。
コーダーがAIを使う時代
よく「AIに仕事を奪われる」みたいな話があります。
もちろん、なくなる作業はあると思います。これまで人が時間をかけてやっていた作業の一部は、AIがかなり速くやってくれるようになるはずです。
でも、今回実際に使ってみて思ったのは、
「コーダーが不要になるというより、コーダーがAIを使う時代になる」
ということでした。
コードを書ける人がAIを使えば、かなり強いです。

AIが作ったものをそのまま使うだけではなく、
- 中身を見て、必要なところを直せる。
- 問題点を見つけられる。
- より良くするための指示を出せる。
これは、ただのAI使いとは違う価値になると思います。
逆に、コードがまったく読めない状態でAIに任せきりだと、見た目はできても、その裏側で何が起きているのかわからない。それは少し怖い部分でもあります。
AIは使う。
でも、鵜呑みにはしない
今回、AIでECサイトの一部を構築してみて、かなり便利だと感じました。
これは間違いありません。制作側の作業も楽になるし、クライアントさん側の更新もしやすくなる。
使わない理由はないくらい便利です。
ただ同時に、
- 「そのコード、大丈夫?」
- 「その構造、ちゃんと伝わる?」
- 「SEOやAEOの視点で見ても問題ない?」
- 「長く運用していく上で扱いやすい?」
という確認は、やっぱり必要だなと感じました。

AIを否定するつもりはまったくありません。むしろ、どんどん使った方がいいと思っています。
でも、AIに丸投げして終わりではなく、AIが作ったものを人間が確認して、必要に応じて整える。そこに、これからの制作者の価値があるのではないかなと思います。
AIを使えることは、これから当たり前になる。その上で、
- AIが作ったものを理解できるか。
- 必要な修正ができるか。
- クライアントにとって本当に使いやすい形に整えられるか。
ここが、これからのWeb制作では大事になっていく気がしています。
便利なものは使う。
でも、ちゃんと中身も見る。
そんな付き合い方が、今のところちょうど良さそうです。