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音楽生成AIを聴いて思った、クリエイターのこだわりとエゴの境界線
2026.06.24お知らせ

最近、音楽生成AIにちょっとハマっています。
普段、作業中はYouTubeやAmazon Musicを流していることが多いのですが、だんだん同じ曲や似たようなプレイリストの繰り返しになってきて、少しマンネリを感じていました。
そこで、試しに音楽生成AIを使ってみました。
そしたら、思っていた以上に出来が良いんですよね。正直、普通に聴けます。
僕は音楽を聴くのは好きですが、音楽理論に詳しいわけではありません。
コード進行がどうとか、メロディーの構成がどうとか、そういう専門的なことはよく分かりません。
でも、そういうレベルの人間からすると、生成AIで作られた音楽でも十分に楽しめます。
というより、何も言われずに流されていたら、AIが作った曲だとはたぶん気づかないと思います。
「最近出てきた新人アーティストです」
と言われても、特に疑わずに聴いてしまうかもしれません。
もちろん、音楽をやっている人や、詳しい人からすれば違和感はあるのかもしれません。
「このメロディーの展開がAIっぽい」
「コード進行がありがち」
「人間っぽい揺れが足りない」
みたいなことが分かるのかもしれません。
でも、一般のリスナーとして聴く分には、正直そこまで気にならない。
そこで、ふと思いました。
これって、音楽だけの話じゃないのかもしれないなと。
自分の専門分野ではないAIで気が付いた
僕はWeb制作やデザインに関わる仕事をしています。
なので、画像生成AIや文章生成AI、AIを使った制作に対する賛否を目にすることがよくあります。
「AIで作ったものに価値はあるのか」
「クリエイターの仕事が奪われるのではないか」
「人間が作る意味はどこにあるのか」
このあたりは、たしかに大事な話です。
僕自身も考えることはあります。
ただ、今回音楽生成AIを一般ユーザー側として聴いてみて思ったのは、自分の専門分野ではないAIに対して、一般ユーザーは意外とそこまで強いこだわりを持たないのではないか、ということです。
音楽に詳しい人は、AI音楽の違和感が気になるかもしれない。
デザインに詳しい人は、AI画像の違和感が気になるかもしれない。
文章を書く人は、AI文章のクセが気になるかもしれない。
でも、それを受け取る一般の人が、同じ温度感で見ているとは限らない。
むしろ、
「良ければいい」
「便利ならいい」
「伝わればいい」
「楽しく聴ければいい」
という感覚の方が自然なのかもしれません。
クリエイターの仕事の本質
ここで大事なのは、僕らクリエイター側の仕事の本質だと思います。
少なくとも、Web制作やデザインの仕事は、自分の作品を見せるためだけのものではありません。
もちろん、自分の作ったものに誇りを持つことは大事です。
こだわりを持つことも大事です。
ただ、クライアントワークである以上、大切なのはクライアントの課題を解決することです。
- クライアントに満足してもらうこと。
- その先にいるお客様やユーザーに、必要な情報や価値をきちんと届けること。
そこが本質だと思っています。
だから、自分のこだわりが本当にクライアントのためになっているのか?
それとも、自分のプライドを守るためだけのものになっていないか?
ここは、ちゃんと考えないといけないなと思いました。
AI使えば誰でも簡単にできる?
ただし、ここで間違ってほしくないのは、
「じゃあAI使えば誰でも簡単に安くできるじゃん」
という話ではまったくない、ということです。
むしろ、そこを勘違いするAI使いは危ないと思っています。
AIは便利です。
文章も作れるし、画像も作れるし、音楽も作れるし、コードの相談もできます。
でも、AIが出してきたものをそのまま使えば良いわけではありません。
- 目的を理解せずに、AIの出力をそのまま使う。
- デザインや文章の意図を考えずに、見た目だけそれっぽく整える。
- Webサイトの構造やSEO、ユーザー導線、ブランドイメージを考えない。
そんな使い方では、表面的には整って見えても、本当に成果につながるものにはなりません。
クライアントにとっては、むしろ害になる可能性もあります。
AIを使うなら、ちゃんと学んだうえで使わないといけない。
少なくとも、AIに丸投げして「できました」みたいな顔をするのは違うと思っています。
- AIをどう使うか。
- 出てきたものをどう判断するか。
- どこを直して、どこを活かして、どこに人間の判断を入れるのか。
そこを考えられないと、ただの“それっぽいもの量産機”になってしまう気がします。
AIを使う側の知識と判断力
AIを使えば楽になる部分はあります。
でも、楽になるからこそ、使う側の知識や判断力はより大事になる。
特にWeb制作であれば、デザイン、文章、導線、SEO、表示速度、保守性、運用のしやすさなど、考えることはたくさんあります。
AIを使うから基礎がいらなくなるのではなく、AIを使うからこそ、基礎がないと危ない。そんな感覚です。
クリエイターとしてのこだわりは大事。
でも、それが自分のエゴになっていないかは考えたい。
AIは便利。
でも、便利だからといって雑に使っていいわけではない。
結局、大切なのは、
- 誰のために作るのか?
- 何を伝えるために作るのか?
- その制作物が、クライアントやユーザーにとって本当に価値のあるものになっているのか?
そこなんだと思います。
AIが当たり前に使われる時代だからこそ、制作する側の知識、判断力、責任感がより問われるようになる気がしています。
音楽生成AIを試してみただけのつもりが、思ったより深いところまで考えてしまいました。
AI、便利です。
でも、便利な道具が増えたからこそ、自分が何を大切にして仕事をしているのかが、より見える時代になるのかもしれません。
ということで、今日も作業中のBGMはAI生成音楽です。
普通に聴けるんだよなあ。